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製品紹介

PRODUCT

INTRODUCTION

開発コンセプト
真の美と健康は、身体の中から
運動機能とエネルギー生
成の促進および酸化的ストレスの軽減により美と健康の維持を目指す…

 

 加齢にともない、基礎代謝が低下することにより、 エネルギー生産機能が低下し、酸化的ストレスに対する防御機能も低下します。

 また、スポーツ等の激しい運動は、強度の酸化的ストレスをもたらし、活性酸素の増加と過酸化脂質や脂質由来アルデヒドなどの毒素の生成を著しく促進させます。

 基礎代謝を促進させながら、強力な抗酸化作用により 酸化的ストレスによる毒素の生成を抑制し、身体の機能を    常に正常化しておくことが重要です。

メルクリエイト アグリポリオール
メルクリエイト アグリポリオール
メルクリエイト アグリポリオール

オクタコサノールは、ブドウやリンゴの皮、小麦胚芽、 アルファルファ、サトウキビ、米ぬかなどに含まれる高級脂肪属アルコールです。オクタコサノールを摂取することで人間の運動機能やエネルギー生成をサポートしてくれます。

クエルセチンは、ビタミンPとして知られています。配合しているクエルセチンは、マメ科植物(Dimorphandra Mollis)の豆サヤから高純度で単離・精製されたものです。

クルクミンは、ウコン(ターメリック)から高純度で単離されたものを配合しています。
 
クエルセチンおよびクルクミンは、吸収性の高い高機能性ポリフェノールであり、美容と健康にとって重要な多くの有用な生理活性のあることが報告されています。

オクタコサノールは、主に植物の葉や果物の皮に含まれる天然高級アルコール類の一種です。


渡り鳥の大切なスタミナ源であり、オクタコサノールにより数千キロの距離を休むことなく飛び続けられると言われています。


オクタコサノールの摂取により、基礎代謝とエネルギー生成をサポートしてくれることが報告されています。


アドレナリン成長ホルモン甲状腺ホルモンの分泌を促進させることにより、持久力や疲労回復、運動機能向上および脂肪と糖の代謝促進などが期待できます。


食材に微量に含まれるオクタコサノールでは、効果が現れる量を確保することが難しいのです。


適度な運動を取り入れることで効果と効能が発現します。
 

オクタコサノールとは?

オクタコサノールによる代謝及び成長関連

ホルモンの分泌促進に関する学術論文

Long L, Wu S, Sun J, Wang J, Zhang H, Qi G (2015) “Effects of octacosanol extracted from rice bran on blood hormone levels and gene expressions of glucose transporter protein-4 and adenosine monophosphate protein kinase in weaning piglets.”, Anim Nutr., 1(4), 293-298.


【要約】本研究では、生体内の代謝調節機構を明らかにすることを目的として、離乳子豚を用いて、血中ホルモン濃度および肝臓や筋肉におけるグルコーストランスポーター(GLUT-4)およびアデノシン1-リン酸タンパク質キナーゼ(AMPK)の遺伝子発現に対するオクタコサノールの影響を検討した。その結果、オクタコサノール投与グループでは、代謝や成長に関与する甲状腺ホルモンのトリヨードチロニン(T3)、脳下垂体前葉のGH分泌細胞から分泌される成長ホルモン(GH)、膵臓のランゲルハンス島α細胞から分泌される血糖上昇に関与するホルモンのグルカゴン(GU)および副腎髄質ホルモンであり交感神経系を活性化させるアドレナリンの分泌が促進されることが確認された。また、オクタコサノール投与グループでは、肝臓や筋肉におけるグルコーストランスポーター(GLUT-4)およびアデノシン1リン酸タンパク質キナーゼ(AMPK)の遺伝子発現が増加した。

オクタコサノール
交感神経系を活性化させる副腎髄質から分泌されるホルモンです。
ストレスホルモンの一つであり、精神的および肉体的ストレスに対して適応できる精神状態と身体の活性化を促進させます。大昔、野生状態でヒトが、トラや熊などの危険動物に対面した状況を考えてみて下さい。


  戦う精神力と運動能力、そして大量のエネルギー(ATP)生産が必要となります。そんな状況において分泌され、


  ① 糖質や脂質の代謝を活性化し、エネルギーを生産させる


  ② 強い精神力と運動能力を高く維持させる


  という役割を果たしています。

アドレナリンとは?

アドレナリン
アドレナリン
トリヨードチロニンについて

トリヨードチロニン(T3)とは?

トリヨードチロニン(T3)は、代謝や成長に関与する甲状腺ホルモンです。


① 糖質、脂質、タンパク質の代謝を促進し、大量のエネルギーを産生、糖質や脂質の燃焼を促進します。


② 筋肉、骨、皮膚などの組織の成長因子であり、アンチエイジングにも大きく関与しています。

トリヨードチロニン
成長ホルモンについて

成長ホルモン(GH)とは?

成長ホルモン(GH)の立体構造
分子量は、22,​000

脳下垂体前葉のGH 分泌細胞から分泌される

ニューロペプチドホルモンです。

成長ホルモンは、睡眠中、2~3時間の間隔で脳下垂体前葉から分泌され、子供の成長、傷口の治癒、皮膚組織の形成(新生)などに関与します。
従って、
新陳代謝(ターンオーバー)は、睡眠時に促進されます。
一般的なレジスタンストレーニングや強度の持久的運動などの強度の
運動を実施すると血中成長ホルモン濃度は、約200倍になります。
近年、流行している
加圧トレーニング(腕や足をベルトで加圧し血流量を制限するトレーニング)によっても分泌が増加します。
成長ホルモン

オクタコサノールの脂質代謝改善に関する学術論文

Lee SH, Scott SD, Pekas EJ, Lee JK, Park SY (2019) “Improvement of Lipids and Reduction of Oxidative Stress With Octacosanol After Taekwondo Training”, Int J Sports Physiol Perform., Apr 8, 1-22.
 

【要約】戦闘系スポーツ選手は、試合での優位性を確保するため、競技前に急激な体重減量を経験する。しかしながら、これらの体重減量と過度な運動は、脂質プロファイルの低下と激しい酸化的ストレスを発生させることから、健康およびスポーツパフォーマンスにとって弊害となる可能性がある。本研究では、急激な体重減量と過度なトレーニングが負荷されるテコンドー選手における生理学的障害を軽減するための栄養補助食品オクタコサノールの有用性を検討した。26人の男性テコンドー選手を無作為に2つのグループに分け、オクタコサノール投与グループの13名は、6日間、40 mgのオクタコサノールを摂取させながら、5%の体重減量とテコンドーのトレーニングプログラムを実行した。コントロールグループの13名は、同じ体重減量及びテコンドートレーニングプログラムを実施した。血中の低密度リポタンパク質(LDL)およびトリグリセリド濃度は、コントロールグループと比較して、オクタコサノール投与グループにおいて、それぞれ18±5 mg/dlおよび80±7 mg/dlの低下が認められ、一方、高密度リポタンパク質(HDL)は、10±7 mg/dl上昇した。スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)濃度は、コントロールグループと比較して、オクタコサノール投与グループにおいて、226±121 U / gHb の上昇が確認された。一方、コントロールグループでは、グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)は、20±13 U/gHb低下し、酸化的ストレスマーカーであるマロンジアルデヒド(MDA)濃度は、72±0.04 nmol/mL増加した。これらの結果は、オクタコサノールが、テコンドー練習中において発生するLDL(悪玉)コレステロールを低下、HDL(善玉)コレステロールを上昇、酸化ストレス促進を抑制するための有益なサプリメントである可能性を示唆している。

クエルセチンとは?

クエルセチンについて
クエルセチンは、ビタミンPとして知られている天然フラボノイド系のポリフェノールです。黄色い色素で古くから天然染料としても用いられてきました。柑橘類の果皮、マメ科の花やサヤ、タマネギの皮、ソバなどに多く含まれています。

  クエルセチンの生理機能を下記に示します。

 ① 抗酸化作用
② 抗炎症作用
③ ヒスタミン遊離抑制作用(抗アレルギー作用)
④ 血中脂質低下作用
⑤ 動脈硬化モデル動物における動脈硬化病変サイズの縮小効果や酸化的ストレスのバイオマーカー低下(酸化的ストレスの軽減)
クエルセチン

クルクミンとは?

クルクミンについて
ウコン(ターメリック;Curcuma longa)の黄色い色素です。
  クルクミンの生理機能を下記に示します。

① 抗酸化作用
② 抗炎症作用(エイコサノイド合成の抑制)
③ 血小板凝集抑制作用(血栓の抑制)
④ 抗癌作用
⑤ アミロイドβ凝集および蓄積に対する抑制作用
  (アルツハイマー病発症抑制作用)
⑥ 有害金属イオンによる肝障害などに対する抑制作用


癌細胞に対して、特異的にアポトーシス(癌細胞の自殺)を誘導することによる抗癌作用のあることや、アルツハイマー病発症抑制作用に関連して、アルツハイマー病発症の原因である脳内のアミロイドβ の凝集および蓄積を抑制することにより、アミロイド原線維(老人斑)を減少させることが報告されています。
クルクミン

※ 酸化的ストレスとは?

 近年、生体の酸化的ストレスにより生成される過酸化脂質や脂質アルデヒド(4-ヒドロキシ-2-ノネナール、4-オキソ- 2-ノネナール、加齢臭原因物質であるtrans-2-ノネナールなど)による人体への健康被害が問題視されています。
  過酸化脂質は、脂質(不飽和脂肪酸、コレステロールなど)が、酸素や活性酸素により過度に酸化されて生成する分子内ペルオキシド基を形成した脂質化合物の総称です。脂質は、飲食物や生体内に広く存在しており、生体は、常に脂質過酸化による危険性にさらされています。
 さらに、脂質過酸化は、脂質アルデヒド生成を促進します。4-ヒドロキシ-2-ノネナール、4-オキソ- 2-ノネナール、加齢臭原因物質であるtrans-2-ノネナールなどが、脂質アルデヒドです。脂質アルデヒドは、DNA(遺伝子)の核酸塩基やタンパク質のアミノ酸残基と化学的に結合し、DNAを分解したり、タンパク質を変性させたりするため、その毒性が問題視されています。
 

 近年、デトックス(生体内毒素の排除)が、注目されていますが、デトックスしなければならない毒素は、これら過酸化脂質や脂質アルデヒド(4-ヒドロキシ-2-ノネナール、4-オキソ- 2-ノネナール、加齢臭原因物質であるtrans-2-ノネナールなど)です。
 サウナなどで汗を流すだけでは、体内から除去できません。

酸化的ストレス

活性酸素について

狭義の活性酸素

  • ヒドロキシルラジカル HO•

  • スーパーオキシドアニオンラジカル  • O2

  • ヒドロペルオキシルラジカル HOO•

  • 過酸化水素  HOOH

  • 一重項酸素 1O2


広義の活性酸素
 

  • 一酸化窒素 NO

  • 二酸化窒素 NO2

  • オゾン O3

  • 過酸化脂質

活性酸素.jpg

身体のエイジングを促進する活性酸素を
増加させる要因

生体内要因

① 炎症 ② アトピー(Ⅰ型アレルギー) ③ 感染症    ④ 喫煙 ⑤  激しい運動 

⑥精神的ストレス


生体外要因

 

① 紫外線(光老化の要因) ② 放射線  ③ 微生物 ④ 物理的刺激 ⑤ 過度の乾燥⑥ 有害化学物質 ⑦ PM 2.5    ⑧過度のケミカルピーリング

酸素による不飽和脂肪酸の酸化劣化


不飽和脂肪酸

生体膜の構成成分
脂肪の構成成分
食用油の構成成分

不飽和脂肪酸.jpg
リノール酸 ;
cis-9, cis-12-オクタデカジエン酸
不飽和脂肪酸2.jpg
ビスアリル位水素
→ CH2基に比較し
50000倍引き抜かれ易い
不飽和脂肪酸3.jpg
酸素や活性酸素
による酸化反応
ラジカル連鎖反応

加齢臭原因物質;脂質アルデヒド


ノネナール.jpg
trans-2-ノネナール
生体を構成している不飽和脂肪酸が、活性酸素などによって酸化されることにより生成
加齢(エイジング)により、生体内の抗酸化機能が低下することにより、生体内での生成が増加
   DNAやタンパク質に化学結合することから癌や成人病、老化現象の要因である可能性

働きの仕組み

オクタコサノール
分泌促進
アドレナリン、トリヨードチロニン、成長ホルモン
大量の酸素供給
糖や脂肪の代謝促進
エネルギー(ATP)生成促進
運動能力の亢進、滋養強壮
活性酸素の生成促進
過酸化脂質、脂質アルデヒド
毒素の生成促進
病気の発症、老化現象、疲労蓄積
阻害
オクタコサノール、クエルセチン、クルクミンの働き

クエルセチンの血中脂質低下、肝機能改善、抗炎症作用に関する学術論文

Sikder K, Kesh SB, Das N, Manna K, Dey S (2014) “The high antioxidative power of quercetin (aglycone flavonoid) and its glycone (rutin) avert high cholesterol diet induced hepatotoxicity and inflammation in Swiss albino mice”, Food Funct., 5(6),1294-303.

【要約】スイスアルビノマウスを用いて、普通の餌グループ、高コレステロール食グループ、高コレステロール食とクエルセチン投与グループに分けた。高コレステロール食グループでは、普通の餌グループと比較して、体重の増加、血中あるいは肝臓における総コレステロール、トリグリセリド、肝機能酵素、脂質過酸化および炎症促進性サイトカイン濃度が有意に上昇した。また、病理組織学的に肝脂肪蓄積と組織崩壊が確認され、肝臓での抗酸化機能の有意な枯渇が観察された。肝組織のイムノブロッティングにより、酸化還元感受性転写因子NF-κBおよびTNF-αの高発現が確認された。炎症マーカーであるC反応性タンパク質および誘導型一酸化窒素シンターゼ2のmRNA発現の上昇もRT-PCRにより検出された。一方、高コレステロール食とケルセチン投与グループでは、体重、脂質レベル、肝機能酵素、脂質過酸化レベルおよび各種炎症マーカーの発現の増加が有意に抑制された。肝臓での抗酸化機能および肝障害状態の回復も観察された。これらの結果は、クエルセチンによる脂質低下作用、肝組織保護作用および抗炎症作用を示唆している。

クエルセチン脂質改善

クエルセチンのウイルス感染症に対する感受性の軽減に関する学術論文

J. M. DavisE. A. MurphyJ. L. McClellanM. D. Carmichael and J. D. Gangemi, “Quercetin Reduces Susceptibility to Influenza Infection Following Stressful Exercise”, Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol, 295 (2), R505-9 (2008)

運動ストレスは、上気道感染症のリスク増加と関連しています。運動ストレスは、感染に対する感受性を高めることが示されています。さまざまな果物や野菜に含まれるフラボノイドであるケルセチンは、広範囲のウイルスの感染性と複製を阻害することが報告されており、ストレスの多い運動に関連する感染に対する感受性促進を抑制する可能性があります。

本研究では、ストレスが負荷される運動後のインフルエンザウイルスA /プエルトリコ/ 8/34(H1N1)感染に対するケルセチンの影響をマウスでの実験で検証しました。マウスは、運動プラセボ、運動ケルセチン、対照(非運動)プラセボ、対照(非運動)ケルセチンの4つの治療グループにおいて検討しました。運動は、トレッドミルで3日間連続して疲労するまでのランニング(約140分)を実施しました。ケルセチン(12.5 mg / kg;経口)は、7日間、ウイルス投与前に投与されました。運動または休息の最後の経口投与の30分後、マウス(n = 23-30)に標準用量のインフルエンザウイルス(0.04血球凝集単位)を鼻腔内接種しました。その後、マウスのインフルエンザ感染率(病気になるまでの時間)、症状の重症度、および21日間の死亡率(死亡するまでの時間)を毎日モニターしました。

その結果、運動ストレスは、感染の促進と相関していました。ケルセチンの投与は、ストレス負荷の多い運動による感染促進を抑制しました。これらの結果は、短期間のケルセチン摂食が、インフルエンザなどの呼吸器系感染症に対する感受性を軽減するための効果的な方法でことを示唆しています。

TapiaExercise stress is associated with increased risk for upper respiratory tract infection. We have shown that exercise stress can increase susceptibility to infection. Quercetin, a flavonoid present in a wide variety of fruits and vegetables, has been reported to inhibit infectivity and replication of a broad spectrum of viruses and may offset the increase in susceptibility to infection associated with stressful exercise. This study examined the effects of quercetin feedings on susceptibility to the influenza virus A/Puerto Rico/8/34 (H1N1) following stressful exercise. Mice were randomly assigned to one of four treatment groups: exercise-placebo, exercise-quercetin, control-placebo, or control-quercetin. Exercise consisted of a run to fatigue (approximately 140 min) on a treadmill for 3 consecutive days. Quercetin (12.5 mg/kg) was administered via gavage for 7 days before viral challenge. At 30 min after the last bout of exercise or rest, mice (n=23-30) were intranasally inoculated with a standardized dose of influenza virus (0.04 hemagglutinating units). Mice were monitored daily for morbidity (time to sickness), symptom severity, and mortality (time to death) for 21 days. Exercise stress was associated with an increased susceptibility to infection [morbidity, mortality, and symptom severity on days 5-7 (P<0.05)]; quercetin offset the increase in susceptibility to infection [morbidity, mortality, and symptom severity on days 5-7 (P<0.05)] that was associated with stressful exercise. These data suggest that short-term quercetin feedings may prove to be an effective strategy to lessen the impact of stressful exercise on susceptibility to respiratory infection.
クエルセチンの効果

クルクミンの肝障害及び腎障害に対する抑制作用に関する学術論文

García-Niño W.R., Pedraza-Chaverrí J., (2014) “Protective effect of curcumin against heavy metals-induced liver damage”, Food Chem Toxicol., Jul 69, 182-201.

【要約】クルクミンは、ヒ素、カドミウム、クロム、銅、鉛、水銀によって引き起こされる肝毒性を軽減した。クルクミンは、肝臓組織の抗酸化状態を維持し、これらの重金属により誘発された組織障害、脂質過酸化促進およびグルタチオン(GSH)枯渇を抑制し、ミトコンドリア機能障害を抑制した。重金属により誘発される肝障害に対するクルクミンの抑制作用は、クルクミンが金属イオンとキレート結合により金属イオンを捕捉および/または、クルクミンのNrf2/Keap1/ARE経路の誘発機構に起因するものであることが示唆された。

 

Tapia E, Sánchez-Lozada LG, García-Niño WR, García E, Cerecedo A, García-Arroyo FE, Osorio H, Arellano A, Cristóbal-García M, Loredo ML, Molina-Jijón E, Hernández-Damián J, Negrette-Guzmán M, Zazueta C, Huerta-Yepez S, Reyes JL, Madero M, Pedraza-Chaverrí J (2014) “Curcumin prevents maleate-induced nephrotoxicity: relation to hemodynamic alterations, oxidative stress, mitochondrial oxygen consumption and activity of respiratory complex I”, Free Radic Res., Nov;48(11), 1342-1354.

【要約】マレイン酸塩によって誘発されるラット腎障害に対するクルクミンの効果を評価した。クルクミンは、120mg/kg/dayを6日間、投与した。ラットでの尿細管タンパク尿症および酸化ストレスは、マレイン酸塩(400 mg / kg)の単回注射によって誘発した。実験の結果、クルクミンは、ラットでのマレイン酸誘発腎障害および細胞培養中での細胞損傷を軽減した。 クルクミンのマレイン酸誘発腎障害に対する抑制作用は、酸化ストレス抑制作用、ミトコンドリアでの酸素消費および呼吸複合体I活性と関連しており、クルクミンの細胞障害抑制作用は、活性酸素産生抑制作用に起因していることが示唆された。

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ウイルス感染および治療におけるクエルセチンの有効性を示す学術論文が報告されています。

Quercetin and Vitamin C: An Experimental, Synergistic Therapy for the Prevention and Treatment of SARS-CoV-2 Related Disease (COVID-19)

Ruben Manuel Luciano Colunga Biancatelli,  Max Berrill,  John D. Catravas and  Paul E. Marik, 

Front. Immunol., 19 June, 2020 

 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)は、世界的な医療能力を圧迫している新たな世界的脅威となっています。2020年5月27日の時点で、SARS-CoV-2(COVID-19)によって引き起こされた病気により、世界中で34万人以上が死亡し、米国だけで10万人が死亡しています。 

 COVID-19の予防と治療に適した薬理学的治療法を研究および開発することが不可欠です。アスコルビン酸は、免疫系を正しく機能させるために必要な重要なビタミンです。それはストレス反応において役割を果たすものであり、重症患者に投与された際に有効な結果を示しています。クエルセチンはよく知られているフラボノイドであり、その抗ウイルス作用は多くの研究で検証されています。

 クエルセチンとビタミンCの同時投与は、これらの抗ウイルス作用と免疫調節作用、およびアスコルビン酸がクエルセチンを還元しリサイクルすることができるという点から、相乗的な抗ウイルス作用が発揮され、その有効性を高めるという証拠があります。

 健全な生物学的根拠を有する安全で安価なこれらの機能性物質の使用は、世界的な健康パンデミックの現在の状況での実験的使用において優先されるべきです。COVID-19感染の高リスク集団での予防と、レムデシビルや回復性血漿などによる治療の両方において、クエルセチンとビタミンCの両方を 使用することについての現在の証拠を示します。

Small Molecules Blocking the Entry of Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus into Host Cells

Ling Yi, Zhengquan Li, Kehu Yuan, Xiuxia Qu, Jian Chen, Guangwen Wang, Hong Zhang, Hongpeng Luo, Lili Zhu, Pengfei Jiang, Lirong Chen, Yan Shen, Min Luo, Guoying Zuo, Jianhe Hu, Deliang Duan, Yuchun Nie, Xuanling Shi, Wei Wang, Yang Han, Taisheng Li, Yuqing Liu, Mingxiao Ding, Hongkui Deng and Xiaojie Xu, J Virol.. 78(20), 11334–11339, 2004.

 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)は、2003年に世界的なパニックを引き起こしたSARSの病原体です。ここでは、SARS-の表面スパイクタンパク質と強く結合する漢方薬に含まれている新しい小分子のスクリーニングについて説明します。 

 本実験では、アフィニティークロマトグラフィー分析法と、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)-luc/SARS疑似タイプウイルスによる細胞感染アッセイ法を組み合わせた2段階のスクリーニング方法を使用しました。

 その結果、テトラ-O-ガロイル-β-d-グルコース(TG​​G)とルテオリンの2つの小分子が同定され、野生型SARS-CoV感染システムにより、これらの抗SARS-CoV活性が確認されました。TGGは、4.5μMの50%有効濃度と240.0の選択指数であり、顕著な抗SARS-CoV活性が示されました。上記の2段階のスクリーニング方法により、新しいクラスの抗SARS-CoV薬として使用できる可能性のあるクエルセチンなどいくつかの小分子が確認されました。この方法は、HIV、C型肝炎ウイルス、およびC型肝炎ウイルスの宿主細胞への侵入を阻害する薬のハイスループットスクリーニング方法として役立つ可能性があります。

Small Molecules Blocking the Entry of Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus into Host Cells (Fig.3)※論文中の図3の説明
 Since quercetin, which is structurally related to luteolin, is an ingredient of antioxidant and antiallergy medicines that had been approved by the U.S. Food and Drug Administration (FDA; the national drug code numbers of the medicines are 65448-3085, 65448-3005), we sought to determine whether quercetin could also antagonize SARS-CoV entry.

  Assays with the HIV-luc/SARS pseudotyped virus showed that quercetin also had antiviral activity against HIV-luc/SARS, with an EC50 of 83.4 μM (Fig.3).

  The cytotoxicity of quercetin was very low, with a CC50 of 3.32 mM (data not shown). As an FDA-approved drug ingredient, quercetin offers great promise as a potential drug in the clinical treatment of SARS.

Fig.3  VeroE6細胞への HIV-luc/SARS 疑似タイプウイルスの侵入に対するクエルセチンによる阻害作用

※背景画像は国立感染症研究所より

擬似コロナ論文
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